宮内庁が発表した天皇・皇后両陛下の葬儀と御陵の形式変更について思ふこと...

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宮内庁が14日に発表した、天皇、皇后両陛下の御陵と葬儀のあり方についてなんですけどね。まあ、あたしみたいな一臣民が、やんごとなき方々のご検 討結果にもの申すのは畏れ多い次第ではありますが、今や戦後民主主義の世、畏れながらも本件に関して思うことをちょっとボヤいときます。


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明治天皇伏見桃山陵


今回の変更は、かねてより天皇皇后両陛下の御意向を受けて検討されてきた件ということで、発表された大きな変更点として、御陵の墳丘を天皇・皇后陵が御内裏様と御雛様のように並んだ形にして面積を8割程度に削減すること。それから土葬を火葬に変更するというものですね。
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天皇・皇后両陛下の葬儀、17世紀以来の火葬に 宮内庁(日本経済新聞)


宮 内庁の発表によると、今上陛下が「陵と葬儀のあり方について国民生活への影響を少なくしたいと望まれた」ことに基づいた変更となってます。陛下ご自身の仰 せならば「御意に」と申し上げるしかないんですけれど、それを国民の意向も図らずにそのまま受けて発表する宮内庁の小童役人には、ちょっと待てよ!と、も の申さずにはいられないのであります。
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両陛下「お気持ち」宮内庁が公表 国民生活へ影響軽減を(日経)


現 在の日本国が世界に向けて誇れる歴史伝統文化の最たるものが、有史以前から続いている(途中断絶説も数あるものの)皇統ではありませぬか。その連綿と続い て来たしきたりを、用地の節約などというショボイ理由で合理化するくらいなら、今まで散々作り続けてきた無駄な箱モノに落とすカネを回せよと言いたい。

また両陛下が土葬から火葬への変更を希望される理由として、「一般社会で火葬が通常化していることから」とありますが、皇室は「一般」じゃないところに価値があるんですっての。


将 来、もしや地球的大規模災害や世界大戦に見舞われて、現代文明が一旦リセットになったりしたときにですね、後世の歴史家や科学者が「21世紀頃生息してい た日本人という人種と文化」の発掘調査や研究ができるような証拠を残しておくべきでしょう。それに値する唯一の人物は火葬にすべきでないと思うのでありま す。

発掘調査した未来の考古学者や歴史家は、仲良く並んだ新形式の陵墓をどんな理由による変化と推測して仮説を立てるんでしょうかね。リベラル化説とか男女不平等で未開説とか経済衰退による合葬とか、火葬につきDNA採取失敗とかね...いろいろ興味あるなあ。


ノ ンポリながらガキの頃から明治天皇御陵と昭憲皇太后御陵のお膝元で育ち、陵墓というものには身近に接してきたんですけど、御陵の存在がただよわせているも のは、ただただ高貴な清々しさのみであって、決して思想や政治に繋がるものではありませぬ。悠久の歴史の中、セコい都合で変えちゃいけないモノがあるって ことをヒトコト申し上げときたいのでありますよ。


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