鉄道の旅がどんどんつまらなくなってる件
今年のお盆休みは身動きが取れず、どこへも出かけずじまいでした。
まあ国民大移動中に家族で移動となると、もはや楽しもうという目論みなんかは持っちゃいけないんですが、たまには閑散期に目的も無しにふらりと乗り鉄してみたいと思うことしきりです。
とはいえ、合理性ばかりを追求した今の鉄道には、かつてのような列車旅の楽しみがなくなってしまいました。
目的地近辺までの時と距離を稼ぐためには、どうしても新幹線での移動となるわけですが、トンネル多いし窓は小さいし自由席も少ないし。
始発駅以外からの乗車で確実に窓際に座りたいなら指定席購入ですが、この指定席ってのが曲者でね。
たとえばこんな団体と乗り合わせた日にゃ目も当てられませんわ。
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・中国人観光客の横暴について(暴走する地方自治)
「指定席」なら確実に席を確保できると考えがちですが、言い方を変えると「不自由席」ですからね。隣や回りにどんな客が乗って来るかわからない。
新幹線で、ゆっくり車窓を楽しみたいと思ったら、やっぱり「グリーン車」の窓際を張り込むのが一番確実です。高くは付きますけれど、トイレも喫煙室も近いし静かだしイヤな思いをする確率が低いだけでもモトはとれます。
心にゆとりができると、列車旅の細部まで楽しむ余裕が生じ、新しい発見もあるんですな。これが重要なんです。
今日のネットに「新幹線あるある」の話題が出てましたんで読みましたけど、いまいち素人&若者の「あるある」ばっかりみたいで、深いネタが一個もなくて残念でした。
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お盆の帰省は新幹線?そんな新幹線あるある(ゴールドラッシュ)
新幹線ターミナルから田舎へ向かうローカル線の風情も、いまや合理化で台無しです。おおむね気動車単行のワンマン運転なので、ある程度数の乗客があれば、ほぼ相席することになってしまい、先客にカーテンを引かれてしまうと、もはや風景は諦めねばなりません。
昭和の頃は、鄙びた路線の普通列車でも、機関車に旧型客車が数両牽引された長大編成が多かったので、ひとり旅でも4人掛けをワンボックス占有できることが多かった。窓やカーテンも気兼ねなく自由に開けられて気儘に車窓を楽しめたんですがね。
いまや、乗客もスマホ操作に夢中で、車窓を見る人なんかほとんどいませんし、ちょっと陽射しが入って来ると即カーテンを引きますから、窓際に座っても景色が全然見えない。
そんな羽目に陥ったら、せっかくの鉄道旅もモトが取れないから、なかなか腰が上がりません。
鉄道の旅は大好きだから、かつてのデッキ付き旧型客車に、2人掛の転換式クロスシートを取り付けてくれたら、どんどんひとりで乗り鉄旅にでるんだけどなあ。