10月31日に神戸の川崎重工で海上自衛隊の潜水艦「SS-506 こくりゅう」の進水式がありました。

SS-506 こくりゅうは、そうりゅう型潜水艦の6番艦で、スウェーデン・コックムス社のスターリングエンジンを採用したAIP（非大気依存推進）の戦術用通常動力潜 水艦として世界最大級かつ最高性能を誇る物件なんですが、軍事機密の極みと言われる潜水艦だけに実際の能力詳細は闇の中なんであります。

交 戦権を持たず広大なEEZを有する日本にとって専守防衛のキモとなるのが、無音潜航のできない原潜より静粛性が高く、2週間程度の無酸素潜航が可能な高性 能の通常動力潜水艦です。最新鋭のそうりゅう型潜水艦は9番艦までの建造が決定していて、以降、装備を追加しながら毎年一艦の割合で進水する予定になって ます（詳細→Wikipedia）。

さて、日本の兵器が新造されると、中国・韓国メディアがこぞって「軍拡アル！」「侵略準備ニダ！」と書き立てるのが最近のお約束ごと。先日のヘリ搭載護衛艦「いずも」進水のときは過剰な反応があった（海自新型ヘリ搭載護衛艦 22DDH「いずも」進水と中韓の反応）ので、今回もさぞや...と思ってたんですが、案外地味でして。一週間待ってみたものの、あんまり反応がありません。

韓国の反応が載ってたものの、あんのじょう性能等より旭日旗ガーw
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・【韓国の反応】日本、旭日旗で美しく飾られた最新潜水艦「こくりゅう」電撃公開（女子嫌韓宣言）

中国にいたってはもっとショボイでした...w
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・【軍事】海上自衛隊の最新鋭潜水艦「こくりゅう」進水に中国ネット（売国速報(^ω^)）

中 国・韓国のミリオタさんって、メンツや優位性には敏感に反応するんですけど、戦略や個々の性能に関してはあんまり興味がないみたいで結構無知なのが笑えま す。まあ今まで世界を相手に戦った経験が無いからなんでしょうかね。日本が空母やステルス戦闘機を配備するよりも高性能潜水艦網が充実するほうが脅威の度 合いは大きいと思うんですが。

それに比べて日本のミリオタさんは詳しく言及してて勉強になります。やっぱり海洋国家と八八聯合艦隊の伝統なんでしょうか。それとも昨今は艦これの影響なのかなw
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・ 海上自衛隊の最新鋭潜水艦「こくりゅう」進水式（大鑑巨砲主義）

というわけで、ちょっと拍子抜けの中韓反応でしたが、いずれにせよ日本の潜水艦建造技術とノウハウは、旧海軍からのお家芸。ま、旧海軍は艦船攻撃に拘って通商破壊を重視しなかったんで戦術運用としては失敗でしたが、その辺りの教訓も海自の肥やしになってるんでしょう。

日本の通常動力潜水艦ノウハウは世界最高水準なだけに、オーストラリアや台湾あたりからは垂涎の兵器になってるみたいですが、他国に売らないアメリカの最強ステルス戦闘機F-22ラプターみたいに、最新鋭潜水艦くらいは日本専用で秘匿しておきたい技術ですね。
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・ そうりゅう型潜水艦「こくりゅう」と中国の原潜と武器輸出と（BLOGOS）

わ たしは閉所大好きな性格もあってかガキの頃から潜水艦が大好きでして、伊号潜戦記やサブマリン707、原潜シービュー号などにわくわくして育って来たん で、海自の潜水艦の進水はいつ見ても胸熱なんであります。動画を見るとスクリューは抜かり無くカバーして進水してましたね。

今回、中韓反応が静かなのはかえってしめたもの。非常に大きな脅威のはずなんですが、やっぱり大陸・半島国家には原潜じゃないからいまいちピンと来ないのかな。ま、ドン亀乗りの現場は大変なんでしょうけど、粛々と配備を進めてもらいましょうか。

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