薄くて暖かい高機能下着・肌着が冬の定番インナーウェアになりました。ウォームビズに対応したメンズインナーウェアには、ユニクロ&東レの「ヒートテック」、ワコールの「スゴ衣」、ミズノの「ブレスサーモ」、グンゼの「サーモギア」などがあります。
保温性、発熱性、吸湿性を備えたあったか新素材の特長を比較してみました。温かいハイテク肌着があれば冬も薄着でおしゃれに乗り切れます。
ワコールの温かい肌着「スゴ衣」は、東洋紡の新素材「超極細マイクロアクリル」を主材料に採用、静電加工を施したアクリルを加えた特殊素材を使用しています。
そのため素材の約70%までがアクリル。生地の風合いはかなり薄くて羽のように軽くなめらか、見かけからはとても温かそうには思えませんが、着用すると驚くほどの温かさを得られます。
その秘密は新素材の「超極細マイクロアクリル」にあります。元来保温性に富んだ繊維のアクリルをウールの3分の1の超極細に加工することで空気の層を逃がしにくく断熱性のある保温構造を確保しています。
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・ ワコール スゴ衣 インナーウエア製品ラインナップ
蒸れやすいアクリルの欠点も糸を超極細にすることで解決。生地が薄くなることで水分が拡散しやすくなり、蒸れにくく暖かい肌着が完成しました。「スゴ衣」はレディース、メンズ、ジュニア、マタニティ用が発売中です。
ユニクロ&東レが共同開発した温かい肌着「ヒートテック」は、体の水蒸気を吸収して熱エネルギーに変換させるため、素材自体が暖かくなるというもの。
表面積を増やした星形などのポリエステル繊維が、汗や蒸れを拡散させてすぐに乾くのも特徴です。
また中空の糸を使用して軽さを確保するとともに、空気層の断熱効果によって暖かさを外に逃がさない工夫がされています。
「ヒートテック」はインナーウェア以外にも幅広く採用されて人気を得ています。
・ほかにも→ 吸湿発熱素材インナーウェア 製品一覧
ミズノのあったかインナーは、ミズノと東洋紡の共同開発による吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を採用したシリーズが主流です。
着用すると繊維が人体から発生する水分を吸湿するときに発生する吸着熱により、プラス2℃程度の発熱効果を発揮するというハイテク原綿です。
速乾性にも優れ、汗が乾くときに奪われる気化熱で下がる体温は発熱効果で補って解消します。
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・ ミズノ ブレスサーモ アンダーウェア製品ラインナップ
中厚タイプの風合いはゆったりとしていて体全体が温まる心地良さ。「ブレスサーモ」は、おしゃれにもウインタースポーツにも適した暖かい吸湿発熱肌着です。
グンゼの「ボディワイルド」は、旭化成せんいの吸湿発熱繊維「サーモギア」を採用しています。
サーモギアは発熱しても余分な熱を外に逃がすので蒸れにくいのが特長。発熱素材「ニューホットマジック」が汗や湿気を感知すると編み目が開いて熱気を放出してくれる優れものです。
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・ グンゼ ボディワイルド アンダーウェア製品一覧
発熱肌着を着ていると通勤電車などでは「暑すぎる」ことに対応した、高機能あったかインナーです。
コストパフォーマンスの高い機能性防寒インナーウエアーとして最近話題になっているのがベルメゾンのホットコットシリーズです。高い保温率と綿45%の混紡で着心地の良さが人気です。
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・ 綿混あったかインナー ベルメゾン ホットコット
また「コンフォートウォーム」は三菱レイヨンの「ルネスα」を使用。編み地を厚みのあるものから、より薄くて体にフィットするベアフライス編みに改良し、体とのフィット感をアップして温かさを強調しています。綿シャツのような風合いで、薄くて柔らかく伸縮性のある暖かい肌着です。
↑ インナーウエア 最新売れ筋商品ランキング(楽天市場)
あったか肌着の高機能化はレディース用を中心に進んでいましたが、オフィスの暖房を20℃前後に抑えてCO2を削減する「ウォームビズ」の提唱を受け、吸湿発熱素材を使用したメンズ向け高機能アンダーウェアのラインナップが拡大しました。
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