乳児検診等でよく「乳児しっしん」と呼ばれるのが、実は「乳児脂漏性湿疹」で、生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの顔や耳や体によく見られ、赤いポツポツやカサカサした肌になります。乳児脂漏性湿疹は、あせもやおむつかぶれやアトピーとは違うので要注意。治療は適切なスキンケアや薬の塗布で改善されます。
乳児脂漏性湿疹は、アトピー性皮膚炎と区別がしにくい湿疹で、赤ちゃんによっては症状が重なり合っていることが多いので、複数のお医者さまが違った診断をされる場合があるなど、混乱を招きやすいようです。
新生児は母親のお腹の中で供給されたホルモンの影響で、皮脂腺の活動が活発になっており、皮脂腺の多い部分である、頬っぺたや口の周囲、髪の毛の生え際やおでこ、頭の表皮などに、赤いポツポツなどができやすくなります。
また、カサカサしたり少々ジュクジュクしたりする場合もあり、生え際や眉毛などに黄色のふけや脂じみたかさぶたなどが付いたら、乳児脂漏性湿疹を疑ってみましょう。
軽いものなら次にあげたスキンケアを行えば治癒しますが、ジュクジュクが膿んでくると、二次感染のおそれもありますから、ひどくならないうちに病院で受診しましょう。
↑ ベビーローション・オイル 最新売れ筋商品ランキング(楽天市場)
赤ちゃんは汗を良くかきますので、着替えをひんぱんにしてあげてください。
夏場は汗を良く吸い取る木綿生地の服などが適当です。体温が上がると皮膚血管が拡張してかゆみが強くなりますから、クーラーや除湿機などをうまく使って、こまめに除湿します。
おふろでは、指の腹の柔らかな部分で赤ちゃんの体を洗うように心がけ、石鹸は石鹸素地のみの成分「無添加」のものを十分に泡立てること。「赤ちゃん用」などの表示に惑わされないようによく成分表示を確認して購入しましょう。決してザラザラの布でゴシゴシ擦ってはいけません。海綿などが最適です。
カサカサする程度の軽い症状ならこれで治ることもよくあります。入浴後は、症状に応じて医師処方の薬を塗布します。
大事なのは爪を良く切っておくことです。赤ちゃんがひっかいて、その傷が「とびひ」になる可能性もあります。乳児脂漏性湿疹には症状が出やすい子とそうでない子がいますが、体質や皮膚の丈夫さが関係しているようです。
なかなか良くならずに、耳の後や関節部などが赤くなったり、掻きむしって血がでたり、全身に湿疹が出た場合などは、アトピー性皮膚炎の疑いももたれますから、早めにアレルギー専門医の診察を受けるようにしましょう。
◯ 赤ちゃんにも安心な 無添加のベビー用せっけん 製品一覧
乳児脂漏性湿疹は、赤ちゃんの皮膚に抵抗力ができると治癒するので、長くても1年くらいで治ります。それまでは頻繁にお風呂に入れて肌を清潔に保ちましょう。症状がひどい場合は、赤ちゃんの頭や顔を洗う回数を増やすのも良いです。
スポンサードリンク
ツイート